自宅の工房でウクレレを作りながら、傍らにポータブルTVを置いて
悲惨な状況を見て、思わず涙がこぼれました。
そして、今回のウクレレは『命』をテーマに作ろうと決めました。
自分の想いを込めて、一生懸命作ります。
バック側の板を形に合わせてバンドソーで切り取ります。このバンドソーという物はギターやウクレレの製作には欠かせない道具の一つです。
高速回転ののこぎりは凄く怖いです。
センターの割れ止めとブレイシングの整型をします。通常はスプルース(米松)を使用するのですが、今回はいろいろ検討した結果、ブレイシングなどの内部パーツにもコア材を使用する事にします。
センターの割れ止めを接着します。ウッドクランプがウサギのように見えて、必死にくわえているような姿に思わず、にやにやしてます。
ブレイシングも2本、接着します。ほんの少しだけブレイシングに丸みをつけて、ラウンドバックにします。
無事にしっかり接着出来ました。
ブレイシングバーにスキャロップして完成です。ブレイシングはウクレレの変形を防ぐために強度を高める役割があります。スキャッロップする事で音の振動を伸ばす効果があると言われています。
次にサイド板の接着です。型枠にはめてから一ヶ月近くも経ってますから完璧なボディラインができてますねぇ。
ネックブロックとヒールブロックを作ってみました。もちろんコア材です。 しかし、コア材は堅い。削っても擦っても。このブロックは、一週間かけてシコシコと作りました。
こんな風にして接着します。ヒール側のブロックは既にくっつきました。
ここで肝心なのは、接着面の隙間を完全に無くす事です。かなりの時間と忍耐で完璧に仕上げました。
後ろ姿にして眺めてみました。なんか、縞模様がウリボウのような...
次回へ続く...