先日、僕ら『FERMAIL』のチラシをある所で見つけて僕にメールをくれた人がいました。
「私も歌を歌いたくなりました」とつづられた文章には純粋に喜びまして、お礼のメールを返信しました。
すると即座に「空の下で是非ギターを弾いて下さい」って依頼があって、さすがに僕も”いきなりマイミク”みたいな勢いだったのでまずは一度あなたの歌を聴かせてくださいと言って家に招待しました。
不思議な雰囲気を持っている方でいろいろ話をして何曲かセッションしました。素人にしては自分を持っていて一緒にやっていてとっても楽しかったです。
で、帰り際玄関を出ての出来事。
「すみません、どうしても気になることがあるんですけどいいですか?」とおもむろに言ってきた。
「え!?あ、はい」と躊躇する僕。
「ちょっとだけ、もう一度上がらせてください」と言って
「ここ入ってもいいですか?」と居間へ、
セッションした僕の部屋から玄関までは死角に入って知る由もない仏壇の前に正座して、
「花輪さんもここに座って」と僕の肩に手を当てる。
「あなたは今もずっとものすごい愛情に包まれてます。おばあちゃんかなぁ?特に強いのは...」と父方のおばあちゃんの遺影を指してます。
半信半疑、きつねにつままれた気持ちでした。
そして続けて
「大丈夫だから。このままで大丈夫だから...。悩まないで」
涙がこぼれそうになりました。その声が本当におばあちゃんみたいだったから。
帰り駅まで送ると最後に一言、
「なんかね、この巡り合わせも早くこのことを伝えるための出会いだったんだと思う」と彼女の口から出て来て、この人はペテンではないと確信しました。
ありがとう。おばあちゃん。