いつもはステージに一緒に上がっているのですが、今回は客席側にて客観的に彼のステージを拝見しました。
美輪明宏さんの『ヨイトマケの唄』をカバーしてました。彼の歌声から出てくる歌詞をじっくり聴いていると何かこみ上げてくるものを感じました。状況は違えども母の偉大さ子に対する比類ない愛情を痛感しあらためてすばらしい唄だな〜って思いました。また自分の母親と重ねてしまったのです。
でもこの曲はなかなか歌い込むには難しい曲ではあります。詞をどれだけ熟知してるかですね。
表現者っていうのは必ずその人の人柄や育ってきた環境が良くも悪くも出てしまうものですよね。本人が自分のことをどれだけ知っているかによって表現の度合いが違うのかと思います。
僕がやってる『フェルメール』や『毬華』もカバー曲をやってますが、ただ単に好きだからとか歌ってみたいからじゃその曲の持つ言霊を表現しきれないのでしょうね...。自分達に似合った選曲のセンス。重要なポイントです。
大至さんの魅力はずばぬけて素晴らしい相撲甚句。コワモテなんだけどコケティッシュでやわらかい雰囲気の人柄。これからもその持ち味は変わらずに歌い続けてほしいです。
大至さんと森藤さん(pf)